CHANCE 2 (後編) =Turbulence=




『なるほど!

それで、彼女達を一年後、韓国で再デビューさせてから、韓国に拠点を置いて、日本でも活動させると言う事だな!』


「そうです。

そのためには、日本国内で完全にブレイクして貰います。

その後、新星MUSIC本社からのネット配信と平行して、YOU TUBEなどの無料動画配信サイトを利用してPVや、日本でのライブ映像をアップロードします。

韓国でも有名なCDショップでもPV配信して貰います。」


『そんな事が可能なのか!?』


「一応コネが有りますから、目一杯使って遣ってみます。」


『何時の間に、そんなコネを作ったんだ?』


「ハハハ………それはですね、以前本社営業部の金主任が、ソウルで売り出した新人歌手の李敏淑(イミンスク)と一緒にCDショップ巡りしていた時に、同行させて貰ったんですが、その時に大手のショップオーナーと知り合いまして、金主任が私の事を、新星MUSICの次期社長だとか言って、紹介してくれたんです。」


『そっか!

金主任らしいなぁ!

お前を利用して、新人歌手を売り込んだお陰で、そんなパイプが出来たわけだ!』


「ま、そう言う事です。」


『日本で再活動させることに、メリットは有るんだろうな?』


「当然です!

これだけの実力派レディースバンド、なかなか無いと思いますからね!

たった1年じゃあ勿体無さすぎます。

韓国で再デビューさせたら、今度は韓国でのライブ映像や、新曲のPVを日本にもドンドン届けますから!

そして、1年に1~2回は日本でコンサートツアーをやる予定です。

これは、向こうで再デビューした後、担当のマネージャーとスケジュール調整しながら考える予定です。」


『コンサートツアーで赤字を出した場合の事は、考えているのか?』


「勿論考えています。

しかし、まずは赤字が出ない様なって言うか、利益を産むレディースバンドとして売り出します。

商業ベースに乗せた、バンドって言うのでは有りません!

あくまでも、彼女達の望む音楽を守りながら考えるつもりです。



『その為にも、もっとレベルアップって事だな!』

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