CHANCE 2 (後編) =Turbulence=



『でもヒョン(兄貴)、どうしてダンスなんですか!?』


「それはなKYU、最近の韓流スターは、皆がダンス踊っているだろ!」


『そうですね。

2ne1や東方神起、Beastなんかも皆踊ってますね。』


「だから、負けちゃいられないだろ!?」


『エッ、そんな理由で踊るんですか!?』


「良いじゃないか!

たまにはステージで思いっきり弾けてみようぜ!」


『アラゲッスムニダ
(了解しました)』


それからハングル語で美racle/Ladyにも説明した。


ダンスに関しては、思いっきり笑いを堪えていたが、


『高(コ)常務、XYZがアンサーソングを演奏している時に、私も踊ったら駄目ですか!?』


「チョンマルレヨ!?
(本当ですか!?)」

『私も踊りたいです。

あのアンサーソングは、メロウな曲調ですから、スローステップのダンスなら、良い感じになると思えませんか!?

私、ダンスにも自信が有りますから是非ともやらせて下さい。』


「そうだなぁ…、面白そうだからやってみるか!」


『私も踊りたい!』


『私も…!』


と言うわけで、結局5人全員が踊る事になった。


何だか面白く成りそうな予感がする。


CALMもこの打ち合わせに参加させておきたかったが、マッ良いか!


どうせアボジ(親父)か白川GMから説明が有るだろう。


来週の合同ミーティングまでほっておこう。


しかし、ファン感謝ライヴまで1ヶ月しかないからなぁ。


もっと彼女達には練習して貰わなければいけないな。


それから日本語の勉強も頑張って貰わないと…。


ミーティングが終わって彼女達は3階のスタジオで練習が始まった。


俺達XYZは、取材が入っているので、その後2階にいるマネージャーと合流して、約束している近くのカフェへと向かった。


移動中の車内に携帯電話が鳴り響いた。


この着メロは、俺の携帯か…。


「もしもし、高山ですが。」


『先輩、DJ-Cッス!

先帰ってすみません。

で、お話って何ですか!?』


「もう良いよ!

勝手にやってな!」


『冷たいッスね。

今からカフェ・ド・モーリアで取材なんですよね!?

俺達もそこで取材が有るんだそうです。

向こうに着いたら話しましょうよ!』


「わかった。

じゃあ、後で。」
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