CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
今頃になって連絡よこして、ふざけた奴だ!
そうこうしている内に、目的地のカフェ・ド・モーリアに到着した。
最近流行りのお洒落なオープンカフェだ!
CALMも既に来ていて、取材を受けてる。
CはDJ-C
ラップとDJ担当だ。
AはAtsushi
ギターを担当している。
LはLei
ボーカルだ。
MはMasato
シンセサイザーを使って、打ち込みやキーボード演奏している。
皆の頭文字を合わせてCALMと名付けたそうだ。
意味は、
(嵐の前の静けさ)
とかうそぶいていたが、俺から言わせれば
(図々しい)
ってほうがしっくりくる。
「DJ-CさんのCって、昌守って名前のハングル語読みのチャンスのCですよね!?
あなたが所属している新星MUSICの社長の息子さんのチャンスさんと同じ名前ですよね!
二人は昔からの知り合いなんですか!?」
『俺は昔から知ってましたが、XYZのチャンス先輩は、俺が話しかけるまで、俺の存在なんか知らなかったですよ。』
「そうなんですか!!
今回のCALMデビューに当たって、お母様からの助言とかは有りましたか!?」
『母からは、兎に角トップを目指して頑張れと言われました。
俺達、次期にXYZを抜きますから、見といて下さい。』
「現在、お付き合いされてる方とかは居ますか!?」
『俺!?
俺、今フリーっすよ!
XYZのチャンス先輩と違ってね!』
「エッ!?
XYZのチャンスさんには、お付き合いされてる方が居ると!?」
『知らないの!?
チャンス先輩は、ベーシストのテジュンの妹と、韓国の新星MUSIC本社で婚約式までしたのに!
報道陣も来ていたはずなんだけど!
相手は、まだ高校生ですよ!』
「ホントですか!?
信じがたい話ですよね。」
『だったら本人に直接聞いたら良いんじゃ無いですか!?
ほら、XYZのメンバーがやって来ましたよ!』