CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
勿体ないと言われても、ソナに嫌な思いはさせたくないんだよ!
うちの事務所は、日本でもかなりの力を持った会社だから、バカじゃ無い限り、こちらからストップかけた情報を外に漏らす事は無いと思う。
『分かりました。
このお話はオフレコって事にさせて頂きます。
その代わり、その彼女さんが20歳になって、結婚って話に進んだら、うちの独占にさせてくれませんか!?』
「分かりました。
その時はMUSIC LIFEさんに一番にお話を持っていきます。」
『約束ですよ!』
「ハハハ…任せて下さい!」
『それじゃあ対談形式での取材を始めさせて頂きますね!』
今、CALMとXYZが向かい合っている。
DJ-Cは、(チッ)と舌打ちをしながらも、俺を睨み付けながらインタビューに答えている。
『本日は皆さんお忙しいところを有り難う御座いました。
今日の対談は、来月号のMUSIC LIFEに掲載されますので。
新星MUSICの売れっ子バンド2組がトップページを飾ってくれるので、うちも来月号は通常の2倍の発行部数が望めそうです。
本当に有り難う御座いました。』
「お疲れ様でした。」
そして、俺達の飲み物もまとめて会計を済ましたMUSIC LIFE編集部の人たちは帰って行った。
『チャンス先輩、お疲れ様っす!』
「ちょっと待てやDJ-C!」
『何すか先輩!?
怖いっすネェ!』
「何喋ってんだよ?」
『良いじゃ無いっすか!
オフレコって事になったんだから。』
「皆、俺コイツと話があるから、先に帰っといてくれるかい!」
『OK!
CALMの皆さんも行くよ~ん!』
「後で事務所に顔出すから、アボジ(親父)に伝えといて下さいマネージャー!」
『分かりました。』
「金昌守(キムチャンス=DJ-Cの事)、付いて来い!」
と言って、道路を挟んで向かい側にあるカラオケボックスに入った。
ブツブツ文句を言いながらも、DJ-Cは付いて来た。