狂気と良気
二人は、何も頼んでないのに‥。
おばちゃんがアイスコーヒーを持ってやってきた
「その話したら、殺されるよ。この街の人は、みんな聞いてるんだから‥」と私の耳元で囁く。

顔をあげて、見渡すと店内にいる全ての人が私に注目していた。

「もう、出よう。」
亮太が言う。
「そうした方がいいみたいだ。」
祐馬が、机の上にお金を置いた。

私達は、沢山の人の視線を浴びながら店を後にした。
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