狂気と良気
「男に何度、声をかけても答えはしない。ただただ、何かに怯えて震えているのがわかる。私は、男に話すのを辞めた。そして、予備に持ってきてたパソコンを置いて帰った。
翌朝、私はパソコンが緑色に点滅しているのに気づき目を覚ました。
メールにクリックすると昨夜あったあの男からだった。
私は、男からのメールを読む。
メールの文章、のぶさん読んでもらえますか?」そう言って荒木は、私の方にパソコンを向ける。
「仕方ないな…」
少し退屈していた私は、画面の文字を見つめ男の気持ちになって読み始める。
< 14 / 20 >

この作品をシェア

pagetop