狂気と良気
「あのさ、一つ聞いていい?」
翔子が私達を呼んだ。
「どうしたの?」
私は、疑問に思って翔子に訪ねる。
「みんな、臭わなかったの?あんなに近くにいたのに…。」
「何の事だよ?」
祐馬が少し怒った声で言う。
「あの、おばぁさんが来てる赤い着物から…異臭がしてたのよ。なんて言うんだろう?血が腐った匂いっていうのかな…。それに…」
そこまで言った時だった
バリバリ…
古びたスピーカーのようなものから、声がする。
バリバリ…
「私達は、聞いている。見ている。口に出してはならない。裏切り行為は自分の身を滅ぼす。あいつらのように…」
バリバリ、バリバリ…。
「もうこの話止めようか…。」
私は、震える翔子の手を強く握った。
そして、携帯メールで亮太に送る。
ピリピリ。
亮太が画面を見つめていた。
私達は、もう後戻りなど出来ない。
やらなければ、誰かが…きっと…。
翔子が私達を呼んだ。
「どうしたの?」
私は、疑問に思って翔子に訪ねる。
「みんな、臭わなかったの?あんなに近くにいたのに…。」
「何の事だよ?」
祐馬が少し怒った声で言う。
「あの、おばぁさんが来てる赤い着物から…異臭がしてたのよ。なんて言うんだろう?血が腐った匂いっていうのかな…。それに…」
そこまで言った時だった
バリバリ…
古びたスピーカーのようなものから、声がする。
バリバリ…
「私達は、聞いている。見ている。口に出してはならない。裏切り行為は自分の身を滅ぼす。あいつらのように…」
バリバリ、バリバリ…。
「もうこの話止めようか…。」
私は、震える翔子の手を強く握った。
そして、携帯メールで亮太に送る。
ピリピリ。
亮太が画面を見つめていた。
私達は、もう後戻りなど出来ない。
やらなければ、誰かが…きっと…。