狂気と良気
夜の街 《南町》
さぁ…。読もう。
私は、コーヒーを一口飲み。男の役をする。

「夜になるのが、怖い。文字やメールと言ったものを見られる事はないが…。口に出すと、奴らが襲いにくる。昼間は、奴らは普通の人間と変わらないのに…。夜になると血を求めてさまよう。初めは、裏切り行為をした人の血だけを飲んでいたしかし、今は住人の半分が感染してしまい…。それじゃあ、間に合わなくなってしまった。だから関係のない人を次々殺していく。
南町からきた、あんたは殺されるよ。それが、あいつらにバレたら…。奴らは、盗聴器をしかけている。どこかで、あんたが南町からきたと知ったら…。裏切り行為とみなされて、奴らのエサになる。薬から始まる一次感染。奴らに噛まれた傷から始まる二次感染。奴らは、医者と手を組んでいる!だから、死にきれなかった人は奴らの血を輸血される。それが、三次感染だ。運良く生きれたとしても、狂気に浸食されているだけで…。自分が誰かもわからずに…。獣のように、人を襲い。生き血を飲むのだ。それ以外のものをいずれ食べなくなる。
そんな薬がなぜできたか話そう。俺は、もうすぐ狂気に浸食されてしまうから…。」

私は、コーヒーで口を潤し、続きを読む。
< 19 / 20 >

この作品をシェア

pagetop