一生恋愛



『謙ちゃん…あたしね、もう長くないの。』








酷く驚いたような顔をする謙ちゃん。



そんな謙ちゃんを見ながら、あたしは続けた。







『あたし、宮下くんと離れるのは嫌だった。

でも、一緒にいると、お互い辛いような気がするの。

死ぬことは決まってるのに、彼といると死にたくないって気持ちが抑えきれなくなって。



だから、あたしは宮下くんと距離を置こうって思ったんだ。

自分勝手だけど、それがお互いにいいんだって思って…』










.
< 118 / 208 >

この作品をシェア

pagetop