一生恋愛


「高原……さん。」



心臓が跳ねる。

顔が赤くならないようにと、体に力を入れて答える。
すると、高原は笑顔を向けてきた。





「あ、よかった!やっぱり矢島くんだ。……古典の勉強してたの?」


「え、あ、うん。古典苦手で何すれば良いかすらも分からなくて困ってたとこ。」




そう言うと、高原はキョトンとして、笑った。



「それなら、私が教えてあげる!これでも、文系科目は得意なんだー。」











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