一生恋愛
上手くいかないなぁ…。
前世でのあの幸せな思いを実感しているせいか、今の矢島くんの態度は応える。
浮かび上がってくる負の感情を紛らわそうと、たまたま入った図書館で、私は運命的にも矢島くんの姿を見つけたのだった。
矢島くんは勉強していて、話しかけるタイミングが掴めない。
ただどんどん時間が過ぎていくばかりだ。
焦っている私を余所に、ついに矢島くんは教科書を数冊片付けはじめてしまった。
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