一生恋愛



「川村さん。川村真由さん。診察室へお入り下さい。」




名前を呼ばれ、診察室へ入る。

そこにいたのは、あたしの主治医となっている木村先生が座っていた。





「真由ちゃん。久しぶりだね。」




『お久しぶりです、先生。』

携帯でうって先生に見せる。




先生は深刻そうな顔をしたあと、口を開いた。





「喋れなくなってしまったのかい??」



『はい。』

頷くと、悲しそうな顔をして先生は言った。







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