一生恋愛




それは、宮下くんが帰った後。



あたしは咳をこんだ。






そのときに手に血がついた。






―――"吐血"












あたしの体は、もうもたない。






それは自分自身がよく分かる。





でも、せっかく宮下くんと気持ちが通じあえた……のに。





『嫌だっ、死にたくないっ!!』






あたしはシーツを掴んで静かに泣いたんだ。








外では雨が降っていた。














.
< 97 / 208 >

この作品をシェア

pagetop