Four Tethers〜絆〜
この二日間、悠や諒には何も相談を持ちかけてはいない。
答えは、自分で見付けなければならないってことも、分かっている。
明日になれば、沙織の返事を聞いた上で一樹は何か仕掛けてくるに違いない。
一樹の手助けをするつもりなんて微塵もないが、このままだと綾達は…。
「こんな力、いらない…」
クッションに顔をうずめる。
綾や悠、諒と出会ってから、もうすぐ半年になろうとしていた。
その間、色々な信じられないようなことが起きて…危険な目にも遭ったけど…とても。
(楽しかった…)
自分の目に見えていることだけが、真実じゃないことも分かった。
『沙織は沙織だよ』
ふと、綾が言った言葉を思い出す。
「自分は、自分…他の誰でもない」
声に出して、言ってみる。
「でも、みんな、いる…」
いつだって、みんなは一緒にいてくれた。
――そして今も。
特に綾は大変だったろうと思う。
慰めでも励ましでも、何でもいいから言葉をかけたかったに違いない。
「会えて、よかった…」
沙織は心から、そう思った。
答えは、自分で見付けなければならないってことも、分かっている。
明日になれば、沙織の返事を聞いた上で一樹は何か仕掛けてくるに違いない。
一樹の手助けをするつもりなんて微塵もないが、このままだと綾達は…。
「こんな力、いらない…」
クッションに顔をうずめる。
綾や悠、諒と出会ってから、もうすぐ半年になろうとしていた。
その間、色々な信じられないようなことが起きて…危険な目にも遭ったけど…とても。
(楽しかった…)
自分の目に見えていることだけが、真実じゃないことも分かった。
『沙織は沙織だよ』
ふと、綾が言った言葉を思い出す。
「自分は、自分…他の誰でもない」
声に出して、言ってみる。
「でも、みんな、いる…」
いつだって、みんなは一緒にいてくれた。
――そして今も。
特に綾は大変だったろうと思う。
慰めでも励ましでも、何でもいいから言葉をかけたかったに違いない。
「会えて、よかった…」
沙織は心から、そう思った。