七色の朝日~永遠に続く恋物語~
 椿の前には溶けそうなほど真っ赤な静矢がいた。
「ヤバい。まじカワイイ」
 椿は再び静矢に抱きしめられた。
「……あのさ、椿」
「どしたの?」
「今日、一緒に帰ろ?」
「えっ」
「もしかして、いや?」
「ううん、そうじゃなくて…」
「?」
「その、嬉しくて…」
 静矢はクスリと笑った。
「じゃあ、行こっか」
 静矢と椿は二人で教室を出た。
 
 手を、繋いで。
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