七色の朝日~永遠に続く恋物語~
「そしたら、あいつは1週間待つからって言い出した。1週間経って彼女できなかったら付き合ってくれって言った。まぁ、後は椿から返事聞くだけだったし…だからその条件で納得した。拒否したらなんかめんどくさそうだったし。」
 だから静矢は、椿に告白の返事を聞いた。
 それなのに。
「そしたら、あいつ邪魔してくるし。マジで…意味わかんねぇ」
「静矢。でもこうして私たちは一緒にいられるんだから。結果オーライってやつだよ」
 椿は静矢の手に自分の手を重ねた。
「………そうだな」

 もうすぐ分かれ道。
 静矢も、椿も、もっと一緒にいたいと思った。
 日も落ち始めて、二人の影は長い。
 橙色の空は、とても綺麗だった。
 燃えるような夕日、橙に染まった空。
 まるで、二人の心のようだった。
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