七色の朝日~永遠に続く恋物語~
「上、道?」
 上道悠輝(うえみちゆうき)。
 中学のときに転校した、最後の元彼。
「…なんで、上道がここにいるの?」
 高丘は何も言わない。
「なんでケータイ変えたりしたの?なんで一回も連絡くれなかったの?なんで?何で……」
「親が再婚して、苗字変わったから。」
「…理由に、なってないじゃん」
「お前こそ、どーせ彼氏の1人や2人いるんだろ?」
 高丘は突き放すように言った。
「…っ、私は」
 いない。悠輝のことを引きずって、彼氏ができなかった。
「私は、あんたが忘れられなかったのに…」
「…へぇ、めずらし」
「………私たちって、分かれたことになるのかな?」
「………知らない」
「…そう、だよね」
 付き合わない?そんなふうには言えなかった。
< 33 / 33 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

楽しいひと時を過ごすために。
梨蝶/著

総文字数/564

青春・友情5ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop