七色の朝日~永遠に続く恋物語~
椿は部屋で今日の一日を振り返った。
学校に行って、
卒アルに寄せ書きを書いて
卒業証書を受け取る。
そして。
そして。
告白された。
生まれて初めて。
したんじゃなくて。
された。
告白された。
椿はふと、あることを思い出した。
―――高校、受かったのかな…
もう合格発表は終わっている。
椿は受かった。
でも、あの男子が受かったとも限らない。
かといって、落ちたとも限らない。
複雑な気持ちのまま、椿はベッドにもぐった。
おぼろげな顔がまぶたの裏にくっついていて離れない。
おぼろげな顔は今にも溶け出しそうなほど、真っ赤だった。