振り向いて…



私の目にはたくさんの涙がたまっていた



「なに泣いてるの?」



司にそう聞かれた



「嬉しくて……感動して………」



私はそう言った



「ふっ」



司はそう笑うと私をひょいと抱きかかえた



「降ろしてよっ!司ぁー」



「俺のお姫様はわがまま姫さんだなぁ」



そう言って頬にキスしてきた



真っ赤になる私をよそに盛り上がる会場



そんな時間がなんだかとてもあたたかく感じた



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