振り向いて…
「はぁ………」
重いドア。
ほら、これを開けると………
「司………」
「おっ…おはよ……」
そう言っても無視。
「………ッ…」
朝から憂鬱。
隣に住んでる幼なじみの、北山司(キタヤマ ツカサ)。
私のー………大好きな人。
そして私のことを1番嫌っている人……
「おはよ、流香♪…って元気ないね?」
学校に着いたことすら分からなかった。
「…うん。莉菜おはよ。実はさ……」
中学からの友達で、司のことをよく話す。
話しながらも泣きそう。って思う。
「…そっか。流香はさ……」