私の初恋




 一ヵ月後・・・


 私の目の前にあるのは


 新しい家
  


 何もかも新しい家族との生活が始まる・・・。


 不安しか頭の中にない・・・・。
 これこそ「未知の世界」というのではないか。
 私はこれからどうやって暮らしていこう。
 私の居場所はなくなってしまわないのだろうか。



 ぎゅっ・・・・



 母が私の手を強く握る。


「大丈夫・・・。大丈夫・・・・。」




 母はまじめな顔で視線を新しい家に向け、
力強く言う。

 こんな母は見たこと無かった。

 それほど、この「再婚」のコト。
悩んでくれたのだ・・・。
・・・私のために。



 お母さん・・・・
 ありがとう・・・。
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