hit! 〜鈴鳴と宙音の恋物語〜
「…だから、あたしと…付き合って下さい!」
放課後、木下に体育館裏に呼び出されてたから、体育館に行った。
行ったら…
まさかの告白っ!?
マジかよ…?
「…えっと…」
ん~
まぁ返事は当然Noなんだけど…
俺、好きな人居るし。
でもなんか、言いにくっ!
木下涙目なってるし。
…まぁ、だけど、言うしかねぇよな。
ごめん木下!
許してくれ!
あぁ…心が痛む。
「悪ぃ。
気持ちは嬉しいんだけど、俺、好きな人居るから…」
そう言うと木下は黙って下を向いた。
「うん、こっちこそごめんね?」
「おぅ!
これからもきまづくならないで友達で居ようぜっ!」
「うん!」
「そんじゃ、また明日なぁ~」
俺はそう言って、鈴鳴と謡の待ってる教室に向かう。
ガラッ
「お待たせ~♪」
「遅いわよ宙音!
何分待たせる気!?
カップラーメン3個は出来てる時間よ!?」
ってことは9分?
っつか、例えが可笑しいだろ。
ややこしい数え方すんなぁ。
「…ねぇ、宙音…」
鈴鳴は真剣な顔で俺を見た。
ドキッ
「な、なんだよ?」
「…」
?
鈴鳴…?
鈴鳴は黙ってしまった。
なんかあったのかな。