リフレイン〜2nd Season〜

あたしは奴に気付かれないように近付いていく。




見るからに怪しい。
アイツが何もしないワケがない。



――その時。













パンパンッ!!




!?




あたしは突然聞こえた銃声に驚き、音がした方を見た。




見るとそこには…
胸に赤いペイントがべっちょりと付いたスーツを身にまとった総理の姿。




模擬弾!?




静まり返る会場内。
夏兄を含んだ1係SP達が、総理を保護した。




『何者かが総理に向かって発砲。しかし模擬弾だった模様!念の為、緊急退避する!』




夏兄の声が無線機に入ってきた。



きゃあああっ!と大騒ぎしながら押し合い状態になる会場内。




あたしは咄嗟にパーカーの男を目で追った。




もしかしたら、この騒ぎを利用して総理を殺るかもしれない。




あたしは人の波を掻き分けて、男を追う。




そして次の瞬間、あたしは自分の目を疑った。




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