リフレイン〜2nd Season〜

パーカーの男がポケットから銃を出し、総理に銃口を向けていたのだ。




マズイ!
早く助けなきゃ!!




「二宮です!夏兄!応答して!」




『はい、どうした?』




「赤いパーカーの男が総理に銃口を向けてる!早くしなきゃ撃たれ――…」




「うわぁぁっ!」




あたしはいきなりの罵声に話すのを止めた。




――嘘っ!




見ると、そこには苦しそうに足を押さえながら床に倒れている健太の姿。




撃たれた…んだ…。




「健太っ!大丈夫!?」




あたしは素早く駆け寄ると、出血している足に健太のネクタイを巻き付けた。




「お、俺なんかいいから早く総理を…!早くしねぇと…うっ…!」



健太は苦痛に顔を歪めながら、あたしを見た。




健太が撃たれた為、会場内は更にパニックを増す。




あたしは健太を端の方に誘導すると、ホルダーから銃を出した。




< 137 / 271 >

この作品をシェア

pagetop