リフレイン〜2nd Season〜
パーカーの男がポケットから銃を出し、総理に銃口を向けていたのだ。
マズイ!
早く助けなきゃ!!
「二宮です!夏兄!応答して!」
『はい、どうした?』
「赤いパーカーの男が総理に銃口を向けてる!早くしなきゃ撃たれ――…」
「うわぁぁっ!」
あたしはいきなりの罵声に話すのを止めた。
――嘘っ!
見ると、そこには苦しそうに足を押さえながら床に倒れている健太の姿。
撃たれた…んだ…。
「健太っ!大丈夫!?」
あたしは素早く駆け寄ると、出血している足に健太のネクタイを巻き付けた。
「お、俺なんかいいから早く総理を…!早くしねぇと…うっ…!」
健太は苦痛に顔を歪めながら、あたしを見た。
健太が撃たれた為、会場内は更にパニックを増す。
あたしは健太を端の方に誘導すると、ホルダーから銃を出した。