リフレイン〜2nd Season〜
傷だらけの自分
このままじゃ総理に危害が加わってしまう!
あたししかいない。
今、動けるのはあたししかいないんだ。
総理は覚悟を決めたように目を閉じた。
――ダメッ!
あたしは思い切り走り出した。
――カチャッ!
……?
男が発砲しようとした銃は弾丸が入ってないみたいだ。
弾切れだ!!
今しかない!!
あたしは置いてあるパイプ椅子を弾き飛ばしながら走る。
男は倒れているSPの腰のホルダーから、銃を取り上げようとした。
あたしはその隙に総理を守るように立ちはだかり、パーカー男に向かって銃口を向けた。
そしてカチリと引き金を引いた――…。