リフレイン〜2nd Season〜
「……どけ」
パーカーの男はSPから銃を奪うと、あたしの方を見た。
「アンタこそ、さっさと投降しなさいよ」
あたしはそこから一歩も退くことなく、男に銃口を向けたまま、睨み続けた。
「そうか…残念だよ。綺麗なお姉さん」
男はニヤリと不適に笑うと、銃の引き金を引いた。
あたしは片手で総理を庇いながら銃口を向ける。
「今、銃を捨てれば痛い目に遭わなくても済むぞ?…どうする?」
ふ〜ん…。
取り引きってヤツ?
あたしはフッと自嘲的に笑った。
「……いいよ。捨ててあげる」
あたしはパッと銃を手から離した。
“ガシャン”と音を立てて、銃は床に落ちた。
「き、君!何をしているんだ!?拳銃を捨てたりしたらどうやって…」
総理は焦った口調で、あたしに問い掛けてくる。
「大丈夫です。手は考えてありますから」
あたしは男に聞こえないような、小さな声で言った。
「よし、そのまま両手を挙げて俺の傍に来い」
あたしは言われた通り両手を挙げ、歩き出した。
総理を見ると、かなりビビってるみたいで動かない。