リフレイン〜2nd Season〜
「総理、大丈夫ですから、両手を挙げて下さい。とにかく今は犯人の言う通りにしてて下さい」
あたしは総理を励ますように言った。
「あ、あぁ…」
総理は冷や汗をかきながら頷き、両手を挙げた。
「おい、早くしろ」
犯人は苛立ったように声を上げた。
「今行くよ」
あたしはそう返すと、犯人に歩み寄った。
すると犯人はあたしの爪先から頭まで舐めるように見ると、ニヤニヤと笑い始めた。
「お前…ホント美しいな。スタイルも良いし。SPにしておくにはもったいない…」
男は銃口を向けたまま、あたしの体に触ろうとした。
――させない!
あたしは、バッ!と体勢を変えた。
バンバン!!
あたしは男の銃を持っている手を殴り付けた。
銃は引き金が引かれていた為、発砲してしまった。
ズシャアアッ!!
あたしは床に落ちた銃を遠くに蹴り飛ばした。
「何すんだ、テメー!!」
男はキレたのか、あたしに殴り掛かろうとした。
甘いね。
あたしはニッと不適に笑みを浮かべた。