リフレイン〜2nd Season〜
総理をやって来たSAT隊員に受け渡し、あたしは会場から出た。
「――二宮!無事か!?」
振り向くと、そこには緒方さんがいた。
「はい、ちょっと左腕にナイフが刺さっただけです。」
緒方さんはあたしの左腕を見ると、目を見開いた。
「凄い出血じゃねーか…。ちょっと腕見せてみろ」
「えっ…」
緒方さんは怪我をしてるあたしの左腕を優しく掴んだ。
そして自分が巻いていたネクタイをほどき、あたしの左腕に巻き付けた。
「わ…ありがとうございますっ!」
「これくらい別にいい。とにかく病院に行くぞ」
「あ!怪我と言えば…朱里達は大丈夫なんですか!?」
あたしは咄嗟に聞いた。
そうだよ…
朱里達はアイツに撃たれたんだ。
「あぁ、月島達のことは心配ない。幸い、防弾服を着ていたおかげで軽傷で済んだ」
そっか…。
良かった…。
あたしはホッと胸を撫で下ろした。
「まぁとにかく二宮、お前も病院に行け。そのままにはしておけないだろ」
緒方さんはあたしの左腕を指差した。
あ、確かに…。
まだ痛むし。
「はいっ!行ってきます♪」