リフレイン〜2nd Season〜
――ガラッ!
その瞬間、病室の扉が開いた。
「あ、わりぃ。取り込み中だったか?」
「やだぁ〜、病院内でイチャこかないでよ〜!!」
「美姫!?桐島ちゃん!?」
あたしは思いがけない人物に再び目を丸くした。
「なんで2人まで…」
「なんでも何も…あんたが心配だったから来てやったのよ。聞いた話によれば左腕を刺されたそうじゃない」
美姫は呆れたように言った。
「あんま頑張りすぎるなよ。お前には戸田さんがいるんだ。」
桐島ちゃんは、あたしに言い聞かせるように話す。
「ん…分かってるよ。次から気を付ける」
あたしはニカッと笑った。
「ふっ。嘘なんだか、ホントなんだか……」
桐島ちゃんが美姫に相づちを打ちながら、疑いの口調でに言った。
ま、まぁ確かに今まで無茶するなって言われて、しなかったことなんて…一度もないような気がする。
「水樹はちょっと貧血気味なとこがあるよな。前も出血ひどくて倒れたしな」
潤があたしの左腕を優しく撫でながら言った。
「ん〜どうなんだろ。あんま自覚はないんだよね」
「気を付けろよな」
潤は優しい口調で言った。
そして…2人の目線が重なり合う。
美姫と桐島ちゃんはすぐに、その雰囲気に気付いた。
「よし、じゃあ俺達は先に署に行くわ。戸田さん。ごゆっくり」
「ごゆっくりね〜♪」
美姫は不適な笑みを浮かべながら、あたしを見る。
――パタン…
そして2人は病室から出ていった。