リフレイン〜2nd Season〜
「どーいたしまして。」
俺は朱里の背中をポンポンと叩いた。
「……っていうか…いつもは馬鹿なあんたに何であたし慰められちゃってんのかしら」
朱里は少し不服そうに言った。
「ぷっ。いくら強い朱里でも弱い時は弱いってことじゃないの?」
俺は朱里の頭をクシャクシャと撫で回した。
「俺のこと好きになってよ。少しずつだけでいいからさ」
俺は朱里を少し離すと、目線を合わせた。
「そ、それは…」
「ん?」
朱里は指を絡めながら目を泳がせる。
「もうちょっと…もうちょっとだけでいいから時間が欲しいの。まだ元カレのこと忘れられないし…健太は…いい仲間だって思ってたから……」
「……うん」
「だから…まだ返事は出来ないわ。もう少しだけ待ってくれない?そうしたら…答えを出すから」
朱里は真っ直ぐに俺の目を見てきた。
「……うん、分かった。良い返事待ってるから」
「え、えぇ…」
顔を赤くさせる朱里に思わず、笑みが溢れる。
「さ、行くか。送ってくよ」
「え、悪いわよ…」
「遠慮するよーな仲じゃないっしょ(笑)!ほら!行くよ!」
俺はさりげなく朱里の手を掴んだ。
少しずつ…
俺を好きになってくれよな?