リフレイン〜2nd Season〜
「月島です。戸田が体調を崩したみたいなんですが…はい、分かりました。了解です」
朱里が緒方さんに連絡を取ったみたいだ。
戸田?
あ、そっか。
あたし“戸田”になったんだ!
なんかまだ慣れないんだよね。
「今日は人数足りてるし、帰って休めだって。」
朱里は無線を切りながら言った。
「え、でも…」
「でもじゃないの。具合悪いんだから休んで早く治さないと、仕事にも支障が出るでしょ?体壊したら元も子もないわよ!」
朱里はあたしに言い聞かせるように言った。
「う…じゃ、じゃあ…帰るよ……」
「ん、ちゃんと病院行きなさいよ?」
「うん、ありがと」
あたしはゆっくりと歩き出した。
あ…潤にも言っておこうかな。
メールでいっか。
確か潤、今日は訓練日だったもんね。
『具合悪くて警護抜けてきちゃった(汗)。
今日はあたしが先に家にいるからね〜★』
送信っと…。
あたしはケータイをスーツのポケットにしまうと、タクシーを拾い、マンションまで帰った。