リフレイン〜2nd Season〜
「嘘なんかでこんなこと言うわけないだろーが」
あたしは鋭く健太を睨み付けた。
「あははっ…ご、ごめん…。」
健太は気まずそうに頭を掻いた。
「え、でもなんでいきなり朱里の元カレの話になったんだよ?」
健太は気になるみたいで、あたしをジーっと見てくる。
「……健太。教えてあげるからちょっとおいで」
あたしは健太に手招きをした。
「ん?お、おう!」
健太は素直にあたしに歩み寄ってくる。
この子は…ホント無防備だな。
マジでSPなのかな?(笑)
「――隙ありっ!」
「へっ!?」
あたしは素早く健太の腹に軽くパンチを入れた。
「ぎゃっ!な、何すんだよみず〜!!」
「あははっ!油断なんかするから悪いんだよ〜♪♪じゃね♪」
「あっ!待てよ、みず!」
あたしは鞄を持ち、オフィスを出た。
よし、明日も忙しくなりそうだし早く帰って休もう。