リフレイン〜2nd Season〜
「マジか…ちょっと待ってろよ!今すぐ姉貴をそっちに向かわせるから!俺もすぐに行く!」
「う…ん…。ありがと」
――ピッ
そこで電話は切れた。
ん?
てか潤のお姉さんって、今日仕事じゃないのかな?
そんなことを思いながらも、あたしは痛むお腹を押さえながらソファに横たわっていた。
――ガチャガチャ
ちょっとしてから鍵を開ける音がした。
「水樹ちゃん、大丈夫!?」
中に入ってきたのは、潤のお姉さんの愛里さんだった。
「はい…大丈夫で……った…!」
和らいできたかと思いきや、再び酷い激痛に襲われる。
すると愛里さんはあたしの手首を捲り、脈を計り始めた。
え?脈?
あたしは痛みに顔を歪めながらも、愛里さんの行動に釘付けになった。
「水樹ちゃん、痛みが和らいでまた痛くなるまでどれくらい?」
「えっ…と……5分置きくらい…です…」
あたしは戸惑い気味に答えた。
愛里さん…?