リフレイン〜2nd Season〜

分娩室に入ると、台の上に上がるようにと言われた。




あたしは助産師さんに手伝ってもらいながら台に上がる。




激しくなる痛み。
もう無理ぃ〜…!!




「戸田さん、頑張って!もう子宮口が開いてるわよ!すぐに医師来るからね!」




助産師さんは必死にあたしを慰めてくれる。




あたしは必死に頷いた。
すると分娩室の扉が開いた。




あ、医師来たのかな…。




「戸田さん!大丈夫!?もうすぐ産まれるからね!死ぬ気で頑張るのよ!?」




あ、医師だ…。




「は…い…!頑張りま…す!」




あたしは言葉を繋げた。




「それに彼も付き添ってくれるそうよ。良い旦那さんね〜♪♪」




え?
嘘…もしかして…




「水樹、頑張れ!」




この声は…




あたしはゆっくり横を向いた。




そこにいたのは、あたしを見つめながら手を握る潤だった…。




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