リフレイン〜2nd Season〜
仲間意識
――病院。
あたしは受付で番号札を貰い、椅子に座った。
そんなに混んでないみたいだし、早く呼ばれるかなぁ…。
「――あれ?水樹?」
後ろから声を掛けられて、あたしは振り向いた。
「き、桐島ちゃんっ!」
そこにいたのは、特殊部隊にいた頃の仲間・桐島ちゃんだった。
「どっ、どしたの?今って勤務時間なんじゃ…」
「いや、今日は休み。ちょっと任務中に怪我してさ。検査で来たんだよ」
えっ…怪我?
「どうしたの?銃弾でも受けたとか…?」
桐島ちゃんはあたしの隣に座る。
「そ。立て籠りがあって確保する時にちょっとしくじっちゃってな。もろ受けちまったってワケ」
桐島ちゃんは苦笑いを溢した。
も、もろ受けちまったって…
「大丈夫なん?」
「あぁ。もう治りかけてるしな。大したことねぇよ」
桐島ちゃんは怪我してるであろう左肩を軽く叩いた。
「で、水樹は?…ってお前……」
桐島ちゃんはあたしの右手を見て目を丸くした。
「あ、あははぁ…たったさっき、ちょっとしくじっちゃった」
あたしは苦笑いをした。