リフレイン〜2nd Season〜
「まだ血ぃ出てんじゃん。早く看てもらわねぇと…」
「大丈夫大丈夫!もうすぐ呼ばれるだろうし」
あたしはニコッと笑った。
確かに手はズキズキと痛むけど…
「番号札36番の方、どうぞー」
あ!
あたしの番だ。
「じゃ、あたし行くね!」
「おう」
あたしは桐島ちゃんに手を振り、診察室に入った。
「えーと、二宮さんですね。そちらにお掛けください。」
「はい」
あたしは言われるまま、椅子に座った。
「あらあら!かなり出血してるわね…任務中に切っちゃったの?」
女医さんはあたしの手を見て驚いている。
あ、ちなみに前もって“SPです'とは言ってあるからね?
「そうなんですよ〜!逮捕しようとしたら逆ギレされて!」
「あらぁ〜それはひどいわねぇ!自分が悪いくせにねぇ…」
女医さんは嘆きながらあたしの手を丁寧に手当てしてくれた。
「はい、これで大丈夫ね。じゃあまた来院できるかしら?怪我の様子を見て縫わなきゃいけなくなるかもしれないから、仕事の合間を縫ってでも…」
「はい、分かりました。近いうち来れると思います」
「じゃあ空いた日があったら、病院のほうに連絡入れてくれるかしら?いつでもいいから」
「分かりました」
「はい。お大事に」
あたしは看護師から鞄を受け取ると、診察室を出た。