リフレイン〜2nd Season〜

「ぷっ!その調子で上手くやってよね〜!」




あたしは桐島ちゃんの肩を叩いた。




「おう。お前もな」




桐島ちゃんは横目であたしを見て微笑んだ。




しばらくして、あたしのマンションに着いた。




「部屋まで行かなくていいか?」




「うん、大丈夫だよ♪送ってくれてありがとね!」




「あぁ。またな」




「ばいばーい♪」




あたしは鞄を持つと、車を降りた。




――ブロロロ…




桐島ちゃんは手をヒラヒラさせると、去っていった。




「よしっ!行こーっと」




あたしは鞄から鍵を出すと、マンションに入った。




エレベーターに乗り、部屋に向かう。




――チーン…




あたしの部屋がある階に着き、エレベーターを降りる。




「――…あれ…?」




あたしは部屋の前に、誰かがいるのが見えた。




誰だろ…




背が高くて、見た感じちょっと厳つい。




ありゃ?
もしかしてあの人って…




「――あ!水樹っ!」




「な、夏兄!?」




部屋の前にいたのは、他の誰でもない…あたしの実の兄・夏樹だった。




「夏兄っ!どうしたの?てか超久しぶりじゃーん!」




「久しぶり、水樹!ちょっと用事あってさ」




「じゃ、部屋上がってよ!あたしも今帰ったとこだし」




「おう。そうすっか!」




あたしは部屋のオートロックを解除し、夏兄に中に入るように促した。




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