リフレイン〜2nd Season〜
生意気なお嬢様
――翌日、警護第四係オフィス。
「おはよーッ♪」
「おーっす!」
「おはよ」
あたしは元気良くオフィスのみんなに挨拶をする。
「水樹、手大丈夫だったの?」
朱里が心配そうにあたしを見た。
「みず、逮捕しようとしたらやられたんだろっ?ドンマイだったな〜」
健太も椅子をクルッと回転させ、こちらを見た。
「うん、かなり最悪だった〜!大丈夫だよ♪そんなに深くないから」
あたしは包帯が巻かれた手を見せた。
「二宮さんは勇敢だね。健太よりも頼もしいよ。」
北野さんがクスクスと笑いながら健太を見た。
「あーっ!ひどいっすよ北野さーん!」
健太はブーと口を尖らせながら言った。
「おはよう」
談笑していると、緒方さんが出勤してきた。
「おはようございます」
あたし達は挨拶すると、デスクに着いた。
「集まれー」
緒方さんはデスクに荷物を置くなり、集合をかけた。
「「はい」」
全員返事をして、緒方さんのデスクに集まる。
「今日から無期限で総理令嬢の警護に付く。殺害予告が届いたらしい。北野と月島は総理官邸付近の検索と消毒をした後、二宮と佐々倉と交代しながら令嬢の警護だ」
マルタイが総理令嬢〜?
なんでまた…
あーっ!
ていうか、無期限ってことは…
「お、緒方さん!ってことは来週は休みなし…ってことです…よね?」
「あぁ、しばらくは休日返上で仕事になるな」
げーっ!
さ、最悪……。