リフレイン〜2nd Season〜
「あ、あとお1つ。お嬢様は急な殺害予告でデリケートになられております。くれぐれも慎重に対応なさって下さいますか?」
「はい。分かりました。何があっても必ずお嬢様をお守りするので、ご安心下さい」
あたしは使用人さんに真っ直ぐ言った。
健太も力強く頷く。
「ありがとうございます…。旦那様もお喜びになりますわ」
使用人さんは安心したようにニコッと笑うと、去っていった。
「よしっ!じゃあ入るかっ♪!」
健太はワクワクしたように言った。
コイツ…何を期待してんだ?(笑)
「失礼致しまーす!警視庁警備部警護課第四係の者ですが〜…お嬢様、いらっしゃいますか?」
あたしはノックをし、中にいるであろうお嬢様に話し掛ける。
「みっ…身分証明書を見せなさい!見せなければ中には入れないわよ!」
中から甲高い女の子の声が聞こえた。
「あの〜…見せるっつっても、どーやって…」
健太が困ったように喋る。
「覗き穴があるでしょう!そこから警察手帳とあなた達の顔を見せなさい!」
気が動転しているのか、彼女の声が震えているのが分かる。