リフレイン〜2nd Season〜
「ほら!早く見せなさいよ!」
お嬢様は急かすように言ってくる。
「じゃあまずは…」
あたしは覗き穴に警察手帳と自分の顔を近付けた。
「つ、次っ!」
あたしは覗き穴の前から退くと、健太に身分証明書を見せるよう、促した。
健太は警察手帳を出し、顔と一緒に近付けた。
「い、いいわよ!入りなさい」
お嬢様はガチャッと鍵を開けた。
「こんにちわ〜!初めまして!」
「おーっす!」
あたし達は部屋に入る。
「あ、あんた達が…お父様が指名したSP…?」
指名?(笑)
指名っていうか…なんかなぁ…。
「まー、そんなとこっすね!これから安全が確認されるまでよろしくっす!」
健太はピッと敬礼をする。
「あんた達、名前は?」
お嬢様は腕組みをしながらあたし達を見る。
あらま〜…。
なんと偉そうな態度…
「あたしは二宮水樹です」
「俺は佐々倉健太っす!」
挨拶をすると、彼女は腕を組み直した。