リフレイン〜2nd Season〜

「彼氏はいますか…ぐへっ!」




あたしは健太のお腹にパンチをくらわした。




「バカッ!SPの分際で何聞いてんだよ!」




健太はズルズルとしゃがみ込む。



「み、みず、ちょっとは手加減とか…」




「なーに甘ったれたこと言ってんの!阻止できなかったアンタが悪いんでしょ」




あたしは健太を見下ろす。




「彼氏なんていないわよ。それよりあたし、1日中部屋に籠りっきりで暇なの。外出できないかしら?」




「えー…外出はできるだけ控えてもらいたいんですけど…」




あたしは気まずく言った。




外出は避けさせるようにって緒方さんからも言われてるし…




「どうしてよ?SPって警察の中でも優秀な人材が集められてるんでしょう?あなた達がいれば怖いモノなしでしょう?」




「いやぁ〜でもやっぱり外出はちょっと…」




健太は頭を掻きながら苦笑いをする。




あたしはフォローに入った。




「外に出ると、いつ狙撃されてもおかしくないんですよ。デパートなんて、いつテロリスト達があなたを狙って襲ってくるか分からないし…。」




「あ、あなた達が倒せばいいじゃないの!」




倒せばいいじゃないのって…(笑)



ホント、世間知らずな我が儘お嬢様だなぁ…




「……とにかく外出はダメです。出来るだけ部屋から出ることはよして下さい。じゃないと万全な体制で警護ができません」




あたしは留架さんの目を見て言った。



< 50 / 271 >

この作品をシェア

pagetop