リフレイン〜2nd Season〜
「彼氏はいますか…ぐへっ!」
あたしは健太のお腹にパンチをくらわした。
「バカッ!SPの分際で何聞いてんだよ!」
健太はズルズルとしゃがみ込む。
「み、みず、ちょっとは手加減とか…」
「なーに甘ったれたこと言ってんの!阻止できなかったアンタが悪いんでしょ」
あたしは健太を見下ろす。
「彼氏なんていないわよ。それよりあたし、1日中部屋に籠りっきりで暇なの。外出できないかしら?」
「えー…外出はできるだけ控えてもらいたいんですけど…」
あたしは気まずく言った。
外出は避けさせるようにって緒方さんからも言われてるし…
「どうしてよ?SPって警察の中でも優秀な人材が集められてるんでしょう?あなた達がいれば怖いモノなしでしょう?」
「いやぁ〜でもやっぱり外出はちょっと…」
健太は頭を掻きながら苦笑いをする。
あたしはフォローに入った。
「外に出ると、いつ狙撃されてもおかしくないんですよ。デパートなんて、いつテロリスト達があなたを狙って襲ってくるか分からないし…。」
「あ、あなた達が倒せばいいじゃないの!」
倒せばいいじゃないのって…(笑)
ホント、世間知らずな我が儘お嬢様だなぁ…
「……とにかく外出はダメです。出来るだけ部屋から出ることはよして下さい。じゃないと万全な体制で警護ができません」
あたしは留架さんの目を見て言った。