リフレイン〜2nd Season〜
「…そ、それじゃ仕方ないわね。でもいつまでも監禁状態はゴメンよ!?」
「それは上からの命令次第なんで分かんないっすね〜」
健太は困ったように言う。
「えーっ!?嫌よ、そんなの!お父様は何ておっしゃってるの!?」
「総理は娘が無事なら何でも良いとおっしゃってるみたいですよ」
あたしは緒方さんに言われたことをそのまま伝えた。
ちょっと可哀想だけど。
「だ、だからってこんな状態は…」
留架さんはまだ諦めがついていないみたいだ。
「まぁ〜…じゃあ聞いてみるだけ聞いてみましょうか?」
あたしはポケットからケータイを出した。
「みず、誰に聞くんだよ?」
健太が不思議そうに見てくる。
「緒方さん。上に掛け合ってくれるかもじゃんか?」
あたしはフォルダから緒方さんの番号を出し、電話を掛ける。
――トゥルルル…トゥルルル…
呼び出し音が鳴り始める。
そして――
『はい』
緒方さんが電話に出た。