リフレイン〜2nd Season〜
「緒方さん?二宮です。」
『二宮か。どうした?』
「あの〜お嬢様が外出されたいとのことなんですけど…無理ですよねぇ…?」
すると緒方さんは少し黙り込んだ。
『う〜ん…まだ警護初日だからなぁ…。今はちょっと無理だな。』
ほーらね。
「ですよね。分かりました!失礼します」
『おー』
――ピッ…
あたしは電話を切ると、ケータイをポケットにしまった。
「ど、どうだった!?」
留架さんは目を輝かせて聞いてくる。
「あ〜…。やっぱダメでした…」
あたしは苦笑いを溢す。
すると留架さんは、あからさまに嫌そうな顔をした。
「なぁ〜んだ〜…最悪ー」
留架さんは溜め息を吐くと、ソファに座った。
「あと少ししたら、外出も出来るようになると思いますよ!それまでの辛抱っすよ!」
健太が留架さんを励ますように話す。
「えぇ…というか、お父様はまだお帰りになられないの?」
留架さんはテーブルに置いてあった水を飲んだ。
「はい。総理はまだ、お仕事中みたいです」
「そう…。ま、いつものことだし良いんだけどね。」
留架さんは寂しそうに言った。