リフレイン〜2nd Season〜

「しん…らい?」




「はい、そうです。ねっ?健太」




健太は大きく頷く。




「SPはマルタ…いえ、警護対象人さんに信頼されて初めて力を発揮するんす!だから…俺達に信頼を下さい!信頼して頂ければ俺達は命懸けであなたを守ります!」




健太は力強く言った。




留架さんはしばらく黙り込んだ。



そして…




「ふっ、仕方ないわ。そこまで言われちゃあ…信頼しないワケにはいかないじゃない」




留架さんは表情を崩すと、腕を組んだ。




「「ありがとうございますっ!」」




あたし達は一緒にお礼を言う。




「ま、とりあえずは外出許可ね。よろしく頼むわよ」




えーーっ!?
まだ諦めてなかったの!?




あたし達はあからさまに顔を歪めた。




「ちょっと!何よ、その顔は!」




留架さんは強い口調で言いながら、あたし達に近付いてくる。




「なんでもないでーす!」




「あっ、ちょっと!二宮!!」




なーんか留架さん、面白いな。




最初は生意気なヤツだな〜なんて思ったりもしたけど




中身は素直で良い子。




ホントは…総理に会いたいんだろう。




寂しくて寂しくて、仕方ないんだろう。




けど…留架さんは強がってる。




それが痛いほど伝わってくる。




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