リフレイン〜2nd Season〜
ただ守るために
――…
「ねぇ、二宮!どうだったのよ!?外出の件は!」
警護に付くなり、まっさきに聞いてきた留架さん。
「あっ、はい!大丈夫でしたよ!でも、SPが何人付くかは分かりませんけど」
「そうなの〜!良かったわぁ〜!やっと外に出られるのね!」
留架さんは嬉しそうに言った。
「良かったっすね!留架さん」
健太は留架さんに笑顔を向けた。
「えぇ。もちろん、あなた達も付いてくれるのよね?」
「はい。一応、警護担当なんで」
あたし達は頷く。
「で?いつ外出できるのよ!?早く行きたいわ!」
留架さんは目をキラキラさせながらあたし達を見る。
「う〜ん…出来れば明日の午後辺りで考えてますけど…」
「ホントッ!?楽しみだわ〜!!」
留架さんはウキウキしながらクローゼットから服を選び始めた。
「あ、留架さん!総理には会いましたか?」
すると留架さんはピタッと動きを止めた。
「……会ってないわよ。また忙しくなるみたいだしね」
留架さんは俯きながら服を手に取る。
「留架さ…」
「ま、まぁいいのよ!あの人のことは!どうせまた、しばらく帰ってこないだろうし」
無理に笑顔を作り、あたし達に向ける留架さん。