リフレイン〜2nd Season〜
「…そうなんですか…?でも…」
「まぁいいのよ!この話はおしまいね!」
留架さんはパンパンと手をならした。
……留架さん…。
あたしは留架さんを見た。
あたしね、気付いてたんだ。
留架さんがたまに凄く寂しそうな顔をするの。
あたしには潤がいて…寂しいことはない。
けど…留架さんは違う。
仕事で忙しく、家庭を省みない父親。
行方をくらませた母親。
兄弟はいない。
警護計画書を見て、初めはびっくりしたから。
竜崎総理は今、国会やら何やらでかなり忙しい。
だから1係も留架さんにまで手が回らないんだろうし。
救ってあげたい。
心からそう思う。
「留架さんっ!明日はどこでも付き合いますよ!遠慮せずに連れ回しちゃって下さいね♪」
「そうっすね!留架さんみたいな美人ならどこでも…ってぇ!」
あたしは健太の頭をベシッ!と叩いた。
ったく…コイツは(笑)
「ふふっ。そうさせてもらうわ。明日はよろしく頼むわよ」
留架さんはニッと笑った。
ホッ。
良かった♪
いつもどーりの留架さんに戻った。