リフレイン〜2nd Season〜
総理令嬢を警護せよ
――次の日、警護第四係オフィス。
「おはよー♪」
あたしはいつも通り、元気良く出勤した。
「おはよ、水樹。元気ね」
朱里が笑顔で挨拶を返してくれた。
潤とはあの後、一緒に部屋を出て署まで来た。
昨日は…幸せな夜を過ごした。
「水樹、首元隠しておいたほうがいいわよ」
「へっ?」
あたしはふと首元を見た。
「わっ!これ…」
首元を見ると…くっきりと赤く色付いたキスマークがあった。
「ふふっ。昨晩は盛り上がってたみたいね(笑)」
朱里はクスクスと笑った。
「でもブラウス閉めたらダサいよっ!」
「ふふっ。確かにそうねぇ…見えないように努力するしかないんじゃない?」
朱里はからかうように笑いながらあたしのキスマークをトンッと突いてきた。
「良かったわ。上手くいってるみたいで」
朱里は優しく微笑む。
「うん…ありがとね、朱里」
昨日…行為が終わった後、潤はちゃんと話してくれた。
“朱里と昔付き合っていたこと”
“今ではもう良い思い出でしかないということ。”
あたしは純粋に嬉しかった。
潤がホントのことを話してくれて。
誤魔化したりしなくて。