リフレイン〜2nd Season〜
「これは武器です。いざという時に使います」
「へぇ〜…じゃあ銃もある?」
「はい。あんまり使いませんが」
「そうなんだ〜。SPって大変ね」
留架さんは“なるほど”ってカンジに頷いた。
「そんなことないですよ」
あたしは小さく笑みを溢した。
そして外に出ると、朱里が待機していてくれた。
「おはようございます、留架さん」
「おはよ、月島。…ってあんたまた綺麗になったんじゃなーい!?悔しーっ!」
留架さんは何故か朱里にキレている。
あたしは困っている朱里が可笑しくて、笑っていた。
「ちょっとぉ…なに笑ってんのよ水樹!」
車に乗り込むと、朱里が不機嫌そうにあたしを見た。
「ははっ、ごめんごめん!まぁいいじゃん♪」
あたしは睨みを効かせる朱里を、なんとかはぐらかした。
「竜崎さん、外出先はいかがいたしましょうか?」
緒方さんがハンドルを握りながら留架さんに問い掛ける。
「う〜ん、そうねぇ…じゃあまずはショッピングモールにしてくれるかしら?」
留架さんはちょっと考えた後、緒方さんに行き先を告げた。
「かしこまりました」
緒方さんは執事さんみたいにサラッと言葉を返すと、車を発進させた。