リフレイン〜2nd Season〜
さて…
問題はデパート内にどれだけ、くせ者がいるかだよね。
店員だって安心してはいけない。
もしかしたら変装したテロリストかもしれない…
――しばらくして、大きなショッピングモールに着いた。
留架さんは嬉しそうにしている。
「じゃあ全員で警護に付くぞ。竜崎さん、外にご案内します」
あたしは車から降りると、ドアを開けた。
留架さんが車から降りると、みんなで回りを囲むようにして位置に着いた。
「回りに目を向けろ。不審者がいたらすぐに報告しろ」
緒方さんがみんなに呼び掛ける。
「「はい」」
みんな、いつも以上に真剣な表情。
「な、なんかすごいことになってるのね。回りの視線が気になるわ」
留架さんはおずおずと話す。
「大丈夫っすよ!みんな留架さんが可愛いから見てるだけです!」
健太がニカッと笑う。
「ふっ、相変わらずね。佐々倉は」
留架さんは少し落ち着いた笑顔を見せた。
「今日は人が多いわね…あんまり細かい所まで目が行き届かないわ」
朱里が困ったように眉を下げた。