リフレイン〜2nd Season〜
「まぁ5人もいれば大丈夫だろう。検索、消毒も異常なかったしな」
北野さんが回りに目を配りながら言った。
「そうですね…多分大丈夫ね」
朱里は北野さんと和解したように頷く。
でも…
なんか嫌な予感がするのはあたしだけ?
だいたい、総理令嬢がデパートにいるって分かって…テロリストが何もせずに黙っている方が逆におかしい。
しかもこのショッピングモールは広すぎる。
検索、消毒は大丈夫だったとしても必ずしも安全とは言いきれない。
「……皆さん。よーく回りに目を配っていて下さい。何者かが来てもすぐに対応できるように」
「どうした?二宮」
緒方さんが不思議そうにあたしを見る。
「……なんかこのショッピングモール…危ない気がするんです。だから念のために」
緒方さんはちょっと戸惑いながらも“分かった”と頷いてくれた。
「じゃあ最初の店、行ってもいいかしら?ちょっと服が見たいんだけど…」
留架さんは気まずそうにあたし達に話し掛ける。
「あ、はい!大丈夫ですよ!」
あたしは素早く返事をする。
「じゃあ3階に行くわよ」
――3階、ファッション売り場。
「きゃ〜!久しぶりだわ〜♪♪たくさん買っちゃいそう」
留架さんはかなりテンションが上がっている。
な、なんか可愛い(笑)